八丈島にもいってきた

青ヶ島に行くのは船の乗り継ぎで事足りるのですが、帰りが鬼門。あおがしま丸が八丈島につくころには、すでに東京行きの船が出航した後になってしまいます。となると帰宅には飛行機を使うか一日八丈島を楽しんで、そのあと船で帰宅。もちろん後者を選択しました。

八丈島は青ヶ島に比べてかなり都会で、学校もたくさんあり、住民も8200人を超えます。伊豆諸島最大の空港があることから周辺諸島を含めた交通の要にもなっています。そんな島なので結構広く、面積だけでいっても伊豆大島に次ぐ堂々の第2位。伊豆大島に昨年行った時は自転車を持って行って周遊道路を一周しましたが、八丈島は起伏がかなり激しく、また伊豆大島ほど自転車による一周がメジャーとはなっていません。そのため今回は町内にあるレンタカーショップでスクーターを借りました。

私が普通自動車運転免許を取得したのは今から6年ほど前、大学在学中に母の勧めで取りました。それからはほとんどペーパードライバーのまま、原付については一度も乗ったことがありません。ぼんやりとした知識として「鍵をさして回したら始動」「ハンドルを手前にひねるとアクセル」「ブレーキは自転車と同じ」などは把握していますが、それだけでした。23区の交通量の多い場所ならこんな状態で絶対に走りたくありませんが、ここは八丈島。信号も少なく車も多くありません。レンタカーショップの敷地で軽く試運転してみると、これが意外にも簡単に運転できます。こがなくてもいい自転車のような乗り心地はなんとも快適で、坂の多い八丈島にはぴったりの乗り物でした。

ちょっとだけ不安はあるものの、免許はあるのですから堂々と借りて道路にでます。邪魔にならないように道路の端を走りつつ、八丈島の観光案内所に立ち寄って島内の地図やおすすめ観光スポットを教えてもらいます。八丈島は観光名所が多く、ビーチもあるし山もあるため遊び場だらけです。その中でもひときわ私の心をつかんだのが裏見が滝という場所。滝の裏側に行けるという話です。

原付を飛ばして行ってみます。場所としては少し市街地から離れていますが、原付なら本当にあっという間。坂も気にせず周遊道路を行ったところに看板がありました。林のようになっている整備された遊歩道を進んでいくと、滝と呼ぶには少々流量の少ない滝がありました。

裏側は涼しく、岩に当たる水の音だけに満たされます。ちょっと昔だったら頭の悪い人たちがマイナスイオンだとかなんだとか騒ぎそうな場所でした。戻る途中に「明日葉ソフトクリーム」というここでしか食べられない名物を食べたいと思い、店を探します。ここかなぁと思って入ったその店は酒屋さん。「明日葉ソフトクリームありますか?」と聞くと、入り口の傍にある大きな冷凍庫をさします。10cmくらいの小さなソフトクリームが50個ほど雑多に入っていました。値段を聞いてみると一つ400円とのこと。高くないか…?と思いつつも、旅行の途中だし友達と二人で一つづつ買い、店先で食べました。

うーん、明日葉の味はほとんどしないし、霜だらけでコーンはべちゃべちゃ。こんな小さくて微妙なソフトクリームに400円も払ったのは少しいやな気持ちでした。本来の明日葉ソフトクリームはかなり美味しそうなもので、帰宅してから画像検索してみてげんなりしました。 もっと安くて美味しそうなソフトクリームあるじゃないか。。。

そんな感じで温泉に入ったりご飯を食べたりして二日間を過ごしました。原付に乗っているとあんまり写真が撮れませんね。止まるのが面倒になってしまって、徒歩や自転車での旅に比べるとだいぶ枚数が少なかったです。

1日目にできなかった八丈島一周を朝5時ころに始めました。朝に出航する船で東京に帰るのでそれまではかなり暇です。やっているお店もほとんどないので、せっかくだからと2時間ほどかけて一周し、最後に底土港近くにある食堂で朝ごはんを食べて帰りました。 八丈島には大規模な廃墟がいくつかあり、そのどれもが立ち入り禁止になっています。廃墟ファンとしては入ってみたい気持ちもありますが、ここは我慢して通り過ぎましょう。

日本のハワイなんて言われていた頃もあるなど、とにかくリゾート地としては素晴らしい場所でした。 青ヶ島と八丈島を制覇したので、次は御蔵島や三宅島に行ってみたいな。