2017-07-17

東南アジアにいってきた 6 -ブルネイ王国と水上都市-

早起きしてシャワーを浴び、ベッドでまだ眠っている友人を起こす。搭乗口に行くまではまだ時間がある。空港までは歩いて1分だ。ロビーはかなり混んでいる。LCCの早朝便に乗る人がたくさんいるのだろう。朝ご飯にと、空港内にあるカフェレストランで今日最初のご飯を食べた。

出発ロビーに向かう。途中で見かけた案内板で変な誤訳を見つけた。いくらなんでもこれはひどいだろう。到着なのか出発なのか、日本語しか読めないひとは困るだろうなぁ。

2時間ほどのフライトでブルネイの首都、バンダルスリブガワンに到着した。

ホテルまでの送迎車を予約してあるが、スタッフの姿はみあたらない。名前を紙に書いて掲げているおじさんたちは何人かいるが、自分の名前は見つからない。しばらくうろうろと到着ロビーを探してみたが、どうにもここへ来ていないようだった。間違った時刻を伝えてしまったのかもしれない。仕方がないのですぐ近くにあるケータイショップでSIMカードを購入する。一泊二日しかしないのにブルネイでしか使えないSIMカードを買うのはもったいないが、ホテルへの連絡手段がない以上しかたがない。

SIMカードを手にいれ、離れた場所にいる人と連絡を取り合える現代の便利な技術に敬意を表しつつ、ホテルへ直接電話を掛けた。10分かそこらで迎えに行きますとのことだ。案外近くにいるようで助かった。

送迎車で到着したホテルにチェックインし、アサインされた部屋に荷物をおろす。ちょうど昼時だったのでホテルに併設されたレストランで昼食を食べる。メニューにはお酒はまったくない。敬虔なイスラム教国の片鱗がみえたような気がした。

モスク

バンダルスリブガワンの街並みはクアラルンプールとはかなり異なる。人が少ないということもあり高い建物もない。国民はみな車で移動するのでタクシーもない。長距離移動しないので鉄道もない。不便に思えるが、実のところ観光名所といえるような場所はどこも街の中心部に集中しているので困らない。歩いてでもわりとちゃんと回れるのだ。

そんな小さな街バンダルスリブガワンにはこの国の誇る観光名所の一つ、オマール アリ サイフディン モスクがある。

礼拝の時間以外は中を見学できる。写真の撮影はできないが、男性でも女性でも、イスラム教徒でもそうじゃなくても入場可能だ。ただ、肌が露出している服装の場合は入り口で貸し出される黒衣を羽織らなければならない。足首まで隠れるものなので、私はTシャツにハーフパンツというゴリゴリのNGスタイルなので着用必須だった。

水上都市

ここブルネイには東洋のベニスと呼ばれる水上集落がある。土地代の掛からない場所に家を作って生活している無法地帯という訳では決してなく、いまもたくさんの人が日々の生活を営み、商店や学校も存在しているというれっきとしたブルネイの一つの街なのだ。電気や水道といった生活インフラも整備されており、警察もいる。ここまで独特かつ大規模な水上集落はかなり珍しいのではないだろうか。

海の上にあるため川岸から出ているボートにのって観光することもできる。それほど高価でもないし複数人で乗っても値段は同じなのでボートにのって観光してみた。交渉次第ではかなり安くのることもできるらしい。

かなり速度の出るモーターボートで水上集落をぐるりと回ってもらう。

実際にはこれをベニスと呼ぶのはどうだろうか、という見た目ではある。水は暗く濁っているし、コンクリートは劣化して崩壊寸前となった場所もある。ゴミも目立つ。7年も前になるが、本家のベニスへ行ったときはもうちょっと綺麗な見た目をしていた。

ボートが接岸できるようになっている場所があり、そこから上陸してみると、その感想はより強固なものになる。決して荒れ果てたひどい場所というわけではない。しかし、これは観光のために適切に維持された場所というよりは、現地の人々の生活に便利なように作られた集落だ。もちろんこれはこれでとてもいい場所だ。わたしが言いたいのはベニスという肩書きが適切ではないだろうという点だけである。

一緒に旅行している友人に電話会議の予定があったので夕方くらいにホテルにもどった。

翌朝

ホテルの1階(日本で言うところの2階)にはレストランがある。朝食はそこで提供された。ブッフェ形式で提供されたメニューはどれもマレーシアっぽい料理だった。ブルネイ料理というものはあまり存在しないのだろう。国境線のすべてをマレーシアに囲まれた国だし、言語もマレー語となれば文化だってそれほど変わることはなさそう。メニューは豊富でおいしかったので満足だった。

left right

昨日の夜に内線電話で予約した空港送迎バスの発車時刻は午前八時。ホテルをチェックアウトしてロビーで待っていると、昨日と同じように体の大きなスタッフが迎えにきてくれた。後部座席にのりこみ発車してもらう。10分ほどで空港に到着した。

カウンターでチェックインしマレーシアに向かう。多少出発が遅れたことで気をもんだが、それ以外は特に問題もなく今回の旅だけで4回目となるマレーシア入国となった。別の予約で航空券を取得したため、一度入国してチェックインし、その上で出国しなければいけないという面倒な行程をはさむことになった。たかだか6日の旅行でパスポートにスタンプの跡が14個増えた。関空では自動化ゲートを通るので関係ないが、どの国も入国出国はめんどくさい。今回の旅で言えばインドネシア行きのフェリーは人数が少なく楽だったけど、シンガポールからジョホールバルへのバス移動はものすごく混雑していたので延々と待たされた。毎日あんななんだろうと思うと国境をまたぐ通勤通学客はさぞ面倒なことだろう。

クアラルンプールから関空行きの飛行機に乗るための搭乗ゲートへ向かう。寺本君とはここで別れた。彼は羽田空港に向かうという。彼が住んでいるのは金沢だけど、東京から夜行バスで戻るのだそうだ。残ったコインが3.2リンギットあったので、水のボトル5リンギットをクレジットカード併せて会計して使い切った。これで所持金は日本円だけになる。おなかがすいたけど空港でご飯を食べる時間はない。だからといって薄いアルミの容器に入った機内食が16米ドルはさすがに高い。ここは我慢して大阪についてから適当な店で食べることにする。

機内は空席が目立った。というか全体の8割くらいは空席だったので安定航行中はみな好き勝手に移動して寝転んでいた。エコノミークラスしかないLCCだけど、横になれるととても快適だ。同じアジア圏とはいえ6時間以上ある長いフライトだ。ジョホールバルで買った小説を読んだりこのブログを書いたりして時間を過ごす。それにしてもおなかがすいた。結局朝ご飯を食べたきりだ。到着時間は21時35分。帰りの電車に乗るまでは結構歩くだろうから、帰宅は24時近くなりそうだ。いま住んでいる京都は夜に営業しているバスがすくない。まぁ河原町から出ている終バスに間に合えばいいんだけど。

つぎはどこにいこうかな。