ワンワールド世界一周航空券を途中でキャンセルした

コロナ騒動が収束の兆しを見せないまま、このままだと途中までつかっていたワンワールド世界一周航空券の再開ができなさそうだ。東京を始点に、中南米、ヨーロッパと回っていったん東京に帰ってきた状態なので、つぎのゴールデンウィークからはヨーロッパからアフリカ南部に渡ろうと考えていた。

JALを窓口として購入したチケットだったのでJALの公式サイトをすみずみまで見てみるものの、世界一周航空券の中途放棄については記述がない。もともと未使用時以外の返金対応を一切想定していない商品であること、世界一周航空券自体がそんなにメジャーな存在ではないこともあるのだろう。

金額が大きい話なので電話で問い合わせるのではなく東京都有楽町にあるJALプラザに直接訪れた。みんな運休だのなんだのでキャンセル申請に来ているからか、そこそこ混んでいる。整理券を受け取り10分ほどソファに座り待つ。番号を呼ばれカウンターに向かい、予約済みのチケットの控えを2種類提出した。途中まで使った世界一周航空券と、途中の地点に戻るための片道の国際線特典航空券。

カウンターのスタッフは相変わらずとても丁寧に対応してくれる。日時の変更と返金対応のどちらにするかを尋ねられるが、外出自粛が一体何月まで必要なのかがわからないうえ、スタッフ曰く「一度日時を変更すると2回目の変更が無料で実施できない可能性がある」という言葉に促され、両方のチケットを返金対応としてもらうことにした。特典航空券は諸税を含めて全てのマイルが手数料なく返却される。すでに何度となく実施している対応なのだろう。速やかに返却作業が行われた。本来なら3000円程度必要になるオペレーションなので、Webから通常の手順で操作するのはやめたほうがいい(現在は専用のフォームが設けられたようだ)。

一方、世界一周航空券はやはり過去に中途のキャンセルに対応したことがなかったのか、スタッフはバックヤードにいき上司なのか本部なのかと長めのやりとりをしている。備え付けの旅行雑誌をみてぼんやりと待っていると、特別対応という形で返金をしてくれるということに決まったと伝えられた。しかしJAL便はひとつも含まれていないため正確な返金額がまったく不明、他社との調整が必要なので決まり次第JALで精査して返却してくれるという。クレジットカードで決済した分はクレジットカードへ、JAL旅行券で支払った分に関しては銀行口座へ返金されるらしい。それらの配分もよくわからない。スタッフだって聞かれても困るだろう。

というわけで、不可避な外的要因によるものであれば途中までつかった後でもワンワールド世界一周航空券は金額を計算した上で返金してくれるというお話でした。

おしまい。