2021-04-08

リーガロイヤルホテル大阪で暮らしてみた

世界中で同じだろうが私もまた自宅の中で過ごす時間が増えた。2019年度は20カ国以上回っており、毎月海外旅行にいく生活を送っていたため狭く日当たりの悪い部屋でもよかったのだが、ことコロナ禍においては住環境はとても重要なものになる。日中は日差しが入ってほしいし、景色もよい部屋がいい。車に乗らないので駅からは近いほうがいいし、外食ばかりしているのでお店もたくさんある場所がいい。そうなると家賃はどんどん高くなるし物件の選択肢自体もかなり狭まる。ならば、とおもって都市部の一部ホテルでにわかに流行っている長期滞在プランを利用することにした。長い人生、ホテル暮らしとはどんなものか試してみてもよさそうだ。

なかでも有名なのは帝国ホテルが打ち出した一ヶ月36万円で一部屋借りられるプランだが、こちらは帝国ホテルというブランドもあり即日完売し、キャンセル待ちが100人でたとも言われている。月36万円あれば帝国ホテルの一部屋よりもかなり広いアパートメントを借りられると思うが、そこは帝国ホテルだ。わたしだって帝国ホテルに暮らしていると一度は言ってみたいので人気はよくわかる。

私が選んだのはリーガロイヤルホテル大阪。中之島という大阪の一等地にあるホテルで、Wikipediaによればかつては大阪の迎賓館といわれていたらしい。宿泊費用は30泊で15万円。安いかどうかで言えば大阪の家賃相場にくらべたら当然高いものの、水道光熱費やネット代、清掃もリネン交換も含まれるし一定のセキュリティも守られる。長期滞在プランの利用者なら無料で使える洗濯乾燥機や電子レンジにトースター。立地もよく京阪線中之島駅とは直結、大阪駅までの無料のシャトルバスも出ている。それらを考えれば月15万円はアリな気もする。一方で不自由なこともいくつかある。例として住民票をおけないという規則が設けられており、そこだけ最悪だなと思うが(転入届を出せずに長期滞在するんだから自動的に違法状態になる)、現在はコロナ禍もあり大阪市としては転入届を14日以内に提出しなくてもよいらしく、当面は過料はかからないらしい。とはいえ、事務所利用を禁止するのはそういう物件はやまとあるし理解できるとしても、住民票をおかせない長期滞在というこのプランの存在は現行法とどのように整合するのだろう。

私はこれまで短期間に引っ越しを繰り返していて、日頃から引っ越しができるだけ楽になるように家具や家電を選んできた。というか買わないで済む家具家電を買わずに過ごし、必要ならできるだけ小さいとか、レンタルで済ませるとか、捨てても惜しくない低廉な価格のものを選ぶとかしてきた。常にポータブルな状態を維持するのはゲームみたいで面白い。身の回りの重要な品だけスーツケースに詰め込んで任意の場所で仕事ができるのはソフトウェアエンジニアになってよかったなと思う点の一つだ。

大阪ホテル暮らしがどれくらい続くかはわからない(ホテルがプランを終了するかもしれないし私自身が飽きたら当然やめる)。しかし気軽に旅行できないこのご時世で、ちょっとした気分転換にはよさそうだ。うまくいけば住民票を大阪に移して生活の拠点を大阪に完全に移動してみるのも面白そうに思う。いろいろ試してみたい。