ブダペストの温泉にいってきた
まいど。
ハンガリーという国は中央ヨーロッパに位置するが、その一帯に火山帯があるわけではない。しかし北海道よりすこし広いくらいの国土に1300を超える源泉をもち、首都ブダペストだけでも50ほどの浴場がある。地表の岩盤が他の地域よりもかなり薄いというのがその理由で、どこであっても少し掘れば温泉が湧き、それによって温泉文化が古くから花開いてきた。現在では大規模な浴場は観光名所になっており、大きなお風呂に体を浸からせる習慣のないヨーロッパ人をはじめとした旅行客を集めている。私も行ってみることにした。
ブダペスト中心地にあるRudas Bathsにきた。料金は曜日によって変わり、週末は高い。基本的に観光客しかこないので一人2600円ほどもするが、地元の人が行くようなもっとシンプルで安価なところだと1000円以下ですむという。持ち物はバスタオル、サンダル、水着の3点で、全て現地で購入できるため手ぶらでもよい。わたしは水着とサンダルは自分のものを、バスタオルは泊まっているホテルのものを持っていった。クレジットカードで料金を支払うと(JCBやAmexも使える)リストバンドがもらえる。このバンドがロッカーの鍵になるので無くさないようにしよう。男女混浴だがみな水着で入るし、スマホを持ち込んだり写真を撮ったりする人もいたので私も人が写らないようにしつつ何枚か写真を撮った。以下の写真に誰も写っていないのはそういう理由なので、実際にはそれなりに来場者がいる。
お風呂は水温別に4つほどある。しかし一番熱いものでも40度ほどであるため日本人には物足りないかもしれない。30度くらいの浴槽が一番広く、30人が一緒に入れるほどもある。大きな窓から光が差し込みとても明るい。窓からはブダペストの街並みとドナウ川が見渡せる。水温11度の水風呂も用意されているが、これは日本の普通のサウナに設置されている水風呂よりかなり冷たいのではないだろうか。私は交互浴が好きなのだがこれだけ冷たいとちょっとのんびり入るには向いていないと思う。
6種類ほどのかなりちゃんとしたサウナ部屋もある。フィンランド式サウナやアロマサウナやミストサウナなど、温度や湿度の種類によって使い分けられるようになっている。サウナマットやサウナ用の帽子などはないが、持参しているサウナガチ勢もちらほら見かけた。
いわゆる「ととのう」ためのチルスペースもある。細かく砕かれた氷の山から手で少しすくい、サウナでほてる体に押し当てる。しかし氷をそのまま使うのはいくらなんでも冷たすぎる。
飲用の水道もあるので水分補給にはこまらない。ヒツジの口からドボドボと冷水が出続けている。日本のサウナにあるウォータークーラーよりこのタイプのほうが清潔感があり個人的には好ましい。
スイムキャップがあればスイミングもできる。キャップを持ってないので私は泳がなかった。
2時間ほどサウナやお風呂に出たり入ったりを繰り返し、疲れてきたので外にでる。近くのパブで昼食をとった。サウナの前後の食事が体にいいのかわるいのかは諸説あるようだが、汗をかいた体にビールとしょっぱい系の食事は体を甘やかしている感じがしてよい。
ほな。