2013-11-16

エストニアに留学してみた - お金の話

right 私はこの留学を始めるにあたって、一切の金銭的援助を親から受けないと決心していた。別に特別な理由があるわけではないけど、大学学部まで卒業させてもらっただけでも十分すぎる投資を我が子にしてきてくれたわけだし、私自身、お金を受け取った時点でなんとなく独立できていない感じがするのだ。小学校・中学校時代の同級生の多くは高校卒業と同時に就職か、4年制大学などを卒業してからすぐに就職している。私だけがモラトリアムを貪っているような感覚をもっているので、できるだけ自分の力のみで留学と帰国とその後の就職までを完結させたいのだ。私が留学前に準備した貯金はおよそ230万円。大学時代に貯金していたのだが、この額では絶対にアメリカや日本の大学院には通えなかった。私は学費が無料の大学院を選択したので、この点ではかなり節約できている。エストニアでの国民の平均所得は900ユーロ/月くらいなので、まぁ二年くらいはそれなりの生活が送れる計算になるのだ。エストニアという国は日本に比べればやはり物価が安く、家なんて3万円くらいから借りられるし、8万円も出せば一家5人で暮らせるような広々とした家も選べる。そんな国なので贅沢をしなければ十分快適に生活は可能だ。

私がいま住んでいる学生寮は家賃が月に80ユーロ(一万円ほど)、それに電気代や水道代などを支払っても15000円程度ですべてが賄える。月々の固定費はそれに加えて携帯電話代くらいのもので、これに10ユーロにも満たない額なのだ。寮には光ファイバー回線が来ており、無料で超高速インターネットが使えるし、大学どころか街中にWi-Fiの電波が溢れている。

この国で就職しているわけではないので税金を支払うこともなく、持っていないから自動車税もなく、市民は街の公共交通を無料で使えるので交通費もかからない。そうなると日々の出費の大部分は食費と交際費、それに服くらいのもので、これらをまとめるとだいたい月に5万円くらいあれば十分に生きていける。

当初私は就労ビザが無いことからどうせ働くことなどできないだろうと思っていたし、正直働きたいとも思っていなかった。面倒だし物価の安い国で働いたって儲からないし…と。ただ、大学で紹介している簡単なアルバイト(日本の企業を調べてまとめたりとか)もあるので暇つぶしがてら取り組んでいる。もちろんろくな儲けはないけど、きっといい経験にはなっているんじゃないかな。

もしこのブログを読んでいる人の中に、どこか知らない国で生活してみたいな、って思っている人がいたら是非エストニアを考えてみて欲しい。北欧ブランドを全く使いこなしていない地味な国だけど生活のしやすさは最高峰だと思う。

さて、この国は日本とは比べ物にならないほどクレジットカードが普及している。郵便局で切手を一枚買うのもカードで。大学の売店で50セントのガムを買うのもカードで。この仕組みが本当に助かるのが、日本円の両替をしないですむことだ。私は日本を発つときに3000ユーロを現金で用意したが、そのお金はまだほとんど手つかずのままにできている。町中の両替所ではレートが悪いので、日本で貯金してきた口座から引き落としてくれる日本のクレジットカードは、間違いなくパスポートの次に大切なツールだ。

さらに素晴らしいのが、わたしの使っているカードが「学生専用ライフカード」であるということ。もしあなたが学生で、まだクレジットカードを持っていないのならこのカードを強く推したい。ではなぜ楽天カードでも三井住友VISAカードでもなくライフカードなのか。単純にやたら得なのだ。学生専用ライフカードは海外で決済すると、翌々月に使用金額の5%が引き落とし口座に振り込まれる。高々5%とはいえ、これが長期の留学ではそうとうな金額になる。一年間に100万円使う人が二年間で受け取るキャッシュバックは10万円にもなる。年会費が無料なのでこれだけでも十分価値のあるカードだ。 私はクレジットカードにかなり詳しい方だと思っているが、年会費無料でこのようなサービスの受けられるカードは他に一切存在しない。 http://www.lifecard.co.jp/card/credit/std/に公式の説明がある。海外旅行が好きな人はぜひ取得をおすすめしたい。

私は、前述の単発バイトを除いて特に定職についていないので給料は発生していない。ただ、幸運にもこんなわたしでも奨学金を受け取れている。月に300ユーロも、だ。給付されるので返還の必要もない、完全にただのお小遣いだ。この点もまた、アメリカやイギリスの大学院修士課程にはない利点だと思う。基本的に研究の役に立たない修士課程の学生には奨学金は支給されないからだ。

学費が無料で物価も安く、挙句に毎月お小遣いがもらえるうえ、二年間の海外生活と修士卒の学歴が得られるという一石二鳥どころではないヨーロッパ留学。みなさんもぜひ。

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