鮭と酒の音声上の違い
が、日本語を学ぶ英語圏の人にわかりづらいと言われた。
そんなこと言ったってお前らだってLとRを無駄に区別してんじゃねーか同じ音だろ頭おかしいんじゃねーの、と思うけど、まぁ確かにアクセントの付け方自体が異なる言語なのでしかたない。音の高い低いを聞き取るのが苦手みたいだ。
日本語はピッチ(音の高低)で語を構成するし、英語はストレス(音の強弱)で語を識別している。不思議だ。ラテン語って確か日本語と同じようにピッチでアクセントを生み出しているのに、なんで英語は違うのだろう。同じ印欧語族でもこういう違いが生まれるんだからおもしろい。
日本語話者というのは結構得していることが多いと思う。自国のコンテンツを味わうという文化が、たいていの国では難しいのだ。もちろんアメリカやフランス、スペインや中国みたいな市場が大きくて独自の文化が深く醸造されている超大国では別だけど、例えばテレビゲームだったり映画だったり、ドラマだったり小説だったりは、小国では翻訳物ばかりなのだ。
日本のコンテンツは海外にバンバン輸出されている。日本を出て翻訳されたコンテンツを見ると、やっぱりどこか違和感があるのだ。文化も違う、言語も違う、それを翻訳するのは骨の折れる作業だとは思うけど、こういうところが日本人に生まれてよかったな、と思う点だ。