2014-08-09

クレジットカードを考える

私の思う「人間の三大発明」は、言語・貨幣・冷房です。この中でもお金というものはどちらかと言うと汚いものとして扱われることが多いように感じます。金に執着するのはみっともないという考え方は日本人に限らずどんな人の精神にも根強く刻み込まれていますし、金融業界を「金貸し」と呼んでみるなど、そのネガティブな印象を感じる機会は数多あります。しかしながら私はお金というものは、冒頭で述べたとおり人類の知恵と努力の結果に生み出された叡智の結晶だと思っています。経済の概念を生み、人や物の流通を創りだしたお金という存在は人類の至宝であり、貨幣経済のもたらす複雑な流動性は人類のみがもてる貴重なツールです。

さて、私は時間やお金には几帳面な部類です。几帳面であるがゆえにクレジットカードを使った簡潔で無駄のない金銭のやりとりがとても好きで、大学に入学してからすぐに学生用のクレジットカードを作りました。旅行好きだったこともあり、両替の手間を大きく省いてくれるクレジットカードは、もはやそれが無い生活など考えられません。一人暮らしの時には身の回りのお金の流れを徹底的に一枚のクレジットカードに集約して一括で管理・確認できるようにしていました。家計簿を付ける手間を書けなくても、毎月一円単位の正確な支出がクレジットカード会社によってまとめられているわけですから、まさに自動的に家計簿が作られているような便利さを享受できます。

そんな便利なクレジットカード、日本国内で現在入手可能なものだけでも1000種類を超え、ブランドや限度額、付加サービスや付帯保険にポイントサービスなど、そのパラメータを考えると大抵の人は最適なカードなんて見つけることは相当な手間となります。私も既に7枚ほどつくりましたが、それでも「これが自分に最適だ!」なんて思えるものには出会えていません。

ではクレジットカードを決めるにあたって、どのような基準で選べばいいのでしょうか。まず考えたいのはブランドでしょう。使い道のないハウスカードを除けばVISA、Master、JCB、AmericanExpress(Amex)、Diners、Discover、銀聯などがあります。これは単純に可用性で選ぶべきです。世界で最も広く使われているカードブランドはVISAですが、日本国内では日本企業であるJCBが最大手です。両方対応している店も多いので、このどちらかを使っておけば間違いは無いでしょう。

カードのランクも幾つかに分かれます。いわゆるブラックカードやプラチナカード、ゴールドカードやその他有象無象のクレジットカードがたくさん発行されており、付帯サービスもそれらランクによってレベルが異なっています。

そんなたくさんのクレジットカードから選ばなければならないわけですが、私はカードのランク自体にはあまり強くこだわっていません。限度額も30万円ぶんもあればいざという時でさえ十分足りてしまうような生活を送っているわけですから、それよりもカード自体の利便性を取りたいです。

例えばクレジットカードに交通系IC機能が付いているなんていうのも魅力の一つです。更にキャッシュカードと一体化しているクレジットカードなんていうのも登場しており、財布の厚みを抑えたいミニマリストには堪らないカードです。

また還元率も重要で、大抵のカードでは会計金額の0.5%ほどのポイントが付き、それをギフトカードに交換する仕組みがあります。これも慎重に選べば、「漢方スタイルクラブカード」などの高還元率カードをメインにすることになるでしょう。

…とまぁ、そんなことを細々と考えながら自分のメインカードを決めるわけですが、こんだけたくさんあっても意外と見つからないものです。私の希望するポイントは以下の通り。

  • 交通系ICを搭載
  • ブランドはJCB
  • 還元率は1%以上
  • 年会費は年1000円以下

以上です。このたった4つの条件を満たすものが本当に少ないのです。まず交通系ICの最大手といえばJR東日本のViewカードですが、年会費がどれも結構高価です。年会費が無料のものが二種類ありますが、リボカードだったりスポーツクラブの会員限定だったりです。さらにポイントのたまりが悪く、還元率はせいぜい0.5%程度。イマイチですね。年会費500円なら還元率1%のビックカメラSuicaカードがありますが、ビックカメラのポイントは使い勝手が悪いのです。ビックカメラ自体が全然安くない上に、その店でしか使えないポイントであれば可用性が低くなってしまいます。ライフカードやJACCSのようにギフトカードなり現金還元のような使い方ができなければ意味がありません。

JALやANAもSUICAやPASMO搭載のカードがありますが、マイルの使い勝手はよくありません。1%の還元率はほとんど望めませんし、10000マイルからまともに使えるポイント制度なので期限を気にしながら使うような感じになります。

楽天カードはダサいことは別として、Edyの親企業ですから交通系ICは搭載していません。銀行系カードは還元率が低い。

数年前に東京メトロとANAが共同で出したソラチカカードはかなりいい線いっていましたが、年会費2000円もする上、マイル移行手数料がなんと5000円です。これは酷い。

還元率1.5%とかのカードが増えてきている今こそ、利便性を追求したカードがあってもいいとおもうんですけどね。鉄道の普及した日本という国では、交通系ICのオートチャージくらいは標準搭載でいいのになぁと思う次第です。