スウェーデン・ゴットランド島・ヴィスビー

私の最も好きな映画で、既に20回は見ているであろう魔女の宅急便の舞台が北欧にあるということは知っていました。エストニアの首都タリンに留学しているという地の利を活かして、ぜひ一度訪れたいと思っていたのです。

北欧の長い冬が明け、草木が芽吹き花々が咲き乱れる6月の上旬、映画のロケハンが行われたというスウェーデンのヴィスビーという街へ行ってみることにしました。ゴットランド島は首都ストックホルムからバスで2時間、さらにフェリーで3時間の場所にあります。ヨーロッパ周遊旅行の日程に無理なく組み込むには、ヴィスビーで一度宿泊したほうが良さそうですが、今回は他の街も見て回りたかったので日帰りにします。

…ですが、首都ストックホルムとゴットランド島を結ぶフェリーのタイムテーブルがとても使いづらく、私の行きたい時期では一日たったの2便、さらに滞在時間が一、二時間という不便さです。それでも注意深く探してみると、週に一日だけ四時間ほど滞在できる曜日がありました。魔女宅の舞台を探訪したいというだけであれば、この滞在時間でも十分楽しめます。

細い道がめちゃくちゃに入り乱れ、坂に溢れ柵もない崖まである変な街です。でも6月の陽気に演出されたヴィスビーの美しさは言葉では到底言い表せないものでした。オレンジの屋根と軒先を彩るバラの花。木々の緑と青い海。この世の天国はスウェーデンにあったようです。

さて、次はどこにいこうかな。