Kyashを解約した
毎月の時間のなかで自宅で生活する比率が高まったこともあり、日々現金を使う機会がほとんどゼロになった。ヨドバシの通販で日用品を買うときはクレジットカードで決済するし、毎日の食事もキャッシュレスで決済できるお店にしか行かないし、近所のスーパーはすべてクレジットカードが使える。財布には何枚か千円札が入っているが、使う機会は全くと言っていいほどない。そもそも現金しか使えない店は意識して避けている。地方では現金しか使えないお店もまだあるし、交通ICに対応していないバスなんかも多い。ステッカーが貼ってあるのに断られるなど不快な思いをすることもあるが、過渡期では仕方ないのだろう。
これまでわりかんみたいな個人間の現金のやりとりを目的としてKyashをつかっていた。リアルカードも作成しており、財布のなかにはメインに使っているJAL JCBカードと銀行のキャッシュカード(名称が似ていて口頭だとわかりづらい)と3枚が入っていた。ただこのKyash、ここ1年ほどの制度変更によって使い続けるメリットがなくなってしまったため、Kyashに紐付いていたクレジットカードを持ち歩くことにしてKyash自体は解約することにした。
解約した理由は様々なネット記事で詳細に記されているが、大雑把に挙げるなら以下になる。
- 銀行からのチャージ以外での送金機能廃止
- 海外加盟店の場合、円建てでも3%の手数料が加算される
- 還元率が0.2%まで低下(べつにいい)
- くわえて還元上限額が月100円まで低下(べつにいい)
特に大きかった改悪点はやはり送金機能の実質的な廃止だった。わたしはソフトウェアエンジニアとして働いており、まわりにいる人もそういう職業の人が多い。そのせいかみなこのKyashをインストールしており、このご時世なので頻度は減ったが、例えばランチで外食したときの会計を私や誰かがまとめて支払い、帰り道でシュッと送金するという使い方が主流だった。しかしその習慣が完全に失われてしまった。クレジットカードでチャージできて、残高はクレジットカードとして利用できるという便利な仕組みだったあのころを考えると、いまのKyashは私にとって完全に死んでしまった。とても残念な変更だった。
円建てでも3%の手数料が加算されるというのもかなりアコギなまねをしているなと思う。ネット通販だと円表示であっても登録された店舗の所在地が地球上のどこにあるかはわからない。たとえばSpotifyの決済は毎月980円だが、実際には1009円の請求になるという。
結局クレジットカードや銀行口座、証券口座については以下の体制になっている。
- JAL JCBカード プラチナ
- プライオリティパスがほしかった。枠も広い。
- P-One Mastercard
- サブなのでポイントとか考えたくなく、自動で1%還元が便利
- 新生銀行
- ATM手数料や振込手数料がかからないので便利
- マネーパートナーズ証券
- 空港外貨受取サービスがほしくて開設したが惰性でつかっている
一度便利につかっていたサービスが改悪をかさね人が去って行くさまは悲しい。Kyashのようなクレジットカードで送金できるというハッピーなサービスにちょうどいい代替がない。revolutがその役割を担いそうだが、周りにつかっている人がまだ少ないので送金機能の使い勝手についてはよくわからない。
さようならKyash、いままでありがとう。