PLの塔にいってみた
甲子園出場校として知られるPL学園のPLは「パーフェクトリバティー」という意味で、同校は宗教団体「パーフェクトリバティー教団」が運営している中高一貫制の学校のことである。かつては硬式野球部の名門校として全国的に有名であったためPLの知名度は非常に高い。しかしそのPL教団がどこにあり、どんなところなのかは地元の人々にしか知られていないように思う。今現在 大阪に滞在しているため、PL教団本拠地の大阪府富田林市にいってみることにした。
近鉄に乗って天王寺から南へ向かう途中にも既にその異様な塔は目に入っていた。うん、こうしてみると本当に不思議な光景である。ガウディ建築のような独特なフォルムの白い塔が普通の住宅地にたたずんでいる。180mもあるらしい。もよりの富田林駅で下車して塔に向かってひたすら歩く。
PL教の施設が建ち並ぶ地域に入る。私は歩いて向かったが、このあたりは地域の医療体制の中核を担うPL病院と隣接しているため駅からここに向かうバスに乗って訪れるのが便利だ。200円ばかりで大きくショートカットできる。案外わかりにくいルートなのでバスに乗ってしまうのがオススメだ。歩いてくると案外複雑でわかりにくい。
塔の根元までやってきた。周囲には駐車場があり、とくに制限無くどなたでも参拝できるという場所であるらしい。しかしここまで来てわかったが現在は流行病の影響で当面休塔中だという。そもそも展望エリアまでのアクセスはかなり前から既にできないのだが、現在はそれに加えてこの場所以上塔の近くに寄れないらしい。あとわずかのところまで来たのに残念だ。入場箇所にいる女性がこちらをじっと見ていたので会釈しつつにこやかに、「いやー、いまここって入れないんですね! 残念だったー」と話しかけてみる。宗教団体の施設という場所柄、できるだけ怪しまれず好感をもってもらえるような雰囲気づくりを心がける。女性は優しくこの塔が本来万人に開かれていること、本来は内部に参拝できることを教えてくれる。しかしどうしてもタイミングが悪かった。またこよう。完璧な旅行などないのだ。次に訪れるときに完璧にしようと思う。