BritishAirwaysの航空券予約で選択できるTitleが異常に多い
イギリスのフラッグキャリアであるブリティッシュ・エアウェイズの航空券予約のときに埋めるフォームにはTitleという項目がある。
めちゃくちゃ多い。いままで見たことのないものも多く、気になったので各項目のイギリスでの意味を調べてみた。すべて敬称なので、ここでは「どのような人」につけるべきものなのかを記す。
- Mr : 男性
- Mrs : 結婚した女性
- Miss : 結婚していない女性
- Ms : 結婚したかどうかを問わず女性
- Mstr : Masterの略。おおよそ12歳までの男児につかう
- Capt : 軍における船や組織のリーダー
- Prof : 教授職
- Dr : 博士号所持者、医者(UKに近い文化圏で使われる)
- Dame : 騎士爵をもつ女性。Sirに対応する
- Lady : 夫が男爵以上の爵位を持つ女性、および叙勲を受けた女性
- Lord : 男爵以上の爵位を持つ男性
- The Rt Hon : The Right Honourableの略。英国枢密院から認定された人
- Rabbi : ユダヤ教の指導者
- Rev : 聖職者。牧師など
- Sir : 騎士の称号を持つ男性。Dameに対応する
- Baroness : 男爵夫人または男爵の階級を持つ女性
- Baron : 男爵の階級を持つ男性
- Viscount : 子爵。Baronの上
- Viscountess : 女性の子爵
ところでドイツは強烈な学歴社会であるため、例えばドイツ国鉄の予約サイトでは一般的なMr/Msの他に学位や教授職であることを示す以下のような選択項目がある。
現実的にはドイツにおいて博士号を持たない教授はほとんどいないそうだが、「博士号を二つ取得した教授」という肩書きを表現することが好まれる国は珍しいように思う。
ちなみにデルタ航空やサウスウェスト航空はSuffixが非常に多い。こちらもアメリカでの意味を調べてみた。特殊な職業を書くことが多いようだ。
- Jr : Junior, 同名の父親がいるときに子供につける
- Sr : Senior, 同名の子供がいるときに父親につける
- I : 一世
- II : 二世
- III : 三世
- IV : 四世
- V : 五世
- VI : 六世
- CLU : Chartered Life Underwriter, 公認生命保険士
- CO : Certified Orthotist, 視能訓練士
- CPA : Certified Public Accountant, 公認会計士
- DDS : Doctor of Dental Surgery, 歯科医
- ESQ : Esquire, 弁護士
- MD : Doctor of Medicine, 医学博士
- PhD : 医師以外の博士
- RN : Registered Nurse, 看護師
アメリカン航空の予約サイトのTitleは以下のようになっていた。
- Mr
- Mrs
- Ms
- Mx
Mxが使われること自体はあまり多くないと思うが、しかし企業の姿勢として好ましいものだと思う。