雪残る東北の春

卒業してから毎日家でだらだら、たまに出かけても居酒屋とか人の家くらいなもんだからいいかげん暇になってきました。 しばらく前に東北の被災地にでも行ってみようかなー、なんて書いてたことを思い出したので、実際に夜行バスで仙台に行ってきました。被災した場所の写真を撮って記録にしようと考えていた自分が浅はかでした。正直、悲惨すぎて写真なんか撮る気になりません。行ってよかった。今しか、ここでしか見られない貴重なものを目にすることができました。いい経験でした。津波によって根こそぎ破壊された石巻地区は今でも土が露出している状態です。高台には震災前の写真が飾られており、自分が直に今みる風景と比較することができます。言葉を失う光景でした。

それでも、いろんな思いがあるだろうけど、そういうのは全部飲み込んで、楽しむべき場所としての東北仙台を回るべきでしょう。 仙台は観光地としても大変優秀です。専用の周遊バスが出ているためとても便利で、名物の牛タンも食べられたので満足です。 宿泊した「サンホテル多賀城」も露天風呂や温泉もあったし素敵な旅行でした。

復興がどんどん進められていくなかで、いつかは震災の爪痕はまったく消し去られてしまうと思います。 そのまえに、ぜひ一度「ちょっと不思議な観光地」としての仙台を目に収めていくのもアリではないでしょうか。 自然の強大な力を感じられることは、決してマイナスの意味合いだけではないと私は思います。