2013-08-11

「ゆりかもめ」の駅名標のフォント

東京湾花火大会にいってきた。どうしようも無いほどの暑さと凄まじい湿度ととてつもない人数ですっかり疲れてしまった。 私がいま住んでいる葛飾から東京湾花火大会の会場となるお台場まではかなりの距離がある。片道600円と一時間半ほどかかる結構な長旅だ。 ゆりかもめ自体あまり乗る機会がないので、たまに乗るとなかなか楽しい。きれいな夜景の中を滑らかに進んでいく様をみると、日本の技術のすばらしさを再確認できる。

right ところで、ゆりかもめで使われているフォントがちょっと珍しいものなのに気づいた。最近の東京メトロやJRなら新ゴとHelveticaかFrutigerの組み合わせだが…

なんだこのフォントは。初めて見たぞ。日本語も欧文も何とも奇妙な印象を覚える。日本語のほうは切れ目が入ってるし、欧文の方もモダンなフォントとはまた違う。なんとなくアナクロな雰囲気だ。

欧文の方はEras。日本語の方はよくわからない。たぶん新ゴを加工したオリジナルのものだと思う。

いや、だめだ。欧文はErasで間違いないだろうけど、漢字の方が違う。新ゴじゃないのか。なんだろうこれ。

さて、色のセンスや見やすさで言えば最近の東急線みたいな黒を基調としたデザインは良い感じ。個人的に言えば関東で一番ダサいのは京成線の駅名標だと思う。 スーラという青の丸ゴシックで駅名を白地にかいてあるのだが、これはちょっとイマイチというか…、いや、ダサい。他の路線は結構洗練されているのになぁ、と京成線に乗る度に思ってしまう。同じ京成グループによって運営されている北総本線も京成本線に比べればまだマシだけど、やっぱり垢抜けない。

逆にかっこいいと思う駅名標もたくさんある。この二つはちょっと感動的だ。

関東ではつくばエクスプレスも統一美とモダンな書体が目を見張る美しさだ。赤地に白抜きの文字はなかなか珍しい。Rotisはきれいだね。

言うまでもなく、駅名標はある程度の速度で移動しながら見る機会もおおい。電車に乗りながらでもできるだけ読み取れるようにデザインしなければならないのだ。 そうするとある程度のコントラストが必要になる。さらにラテン文字圏ではない日本では駅名のアルファベット表記も必要だ。田舎の路線ならまだしも、東京や大阪の高密度な路線では自分がどの路線に乗っているのかを色などで判断させることも大切になる。こういう気づかいや拘りの結晶が駅名標には詰まっていると思う。大きな駅なら数百万回という単位で目にさらされるデザインなので、適当に作るわけにはいかないのだ。

ところで、私はこの数年間いろいろな国へ旅行してきたが、どうやら駅名標に十分な情報を載せるのは日本をはじめとした中国や韓国などのアジア地域特有のものだと思われる。

上はパリとロンドンの例だけど、カリフォルニアのAmtrakもニューヨークの地下鉄も同様だ。先進国で駅名標に並々ならぬ熱意を注いでいるのは日本だけなんじゃないかな。