向後の考え
特にやりたいことも無く、勉強したいものも無く、ただ薄ぼんやりと過ごしていた初夏の日々にやっと日の光が差し込んできました。
大学院への合格です。
数ヶ月前、学費の安さや英語の通用度、物価や街の美しさを総合して考えた結果、エストニアという国へ留学することを決めました。TOEFLのあまり芳しいとはいえないスコアや大学学部時代の好ましいとは言いがたい学業成績を送付したのはもう一ヶ月も前のこと。 周りの人は就職したり進学したりするのが当たり前に行われていて、何もしていなかった私は一人で懊悩する日々を送っていました。 実家に暮らしながら自室にこもって仕事をしたりしているのが、これがなんとも居心地の悪い環境です。モニタに向かってキーボードを叩いているってのがどことなく穀潰しの感じがすごい。ニートってこんな気分なのかもなぁ、と陰鬱な気分になりました。 そんな状況を改めるために区営のプールに通ったり、地元の図書館に入り浸ったり、存在は知っていたけど行かなかった博物館に行ってみたりと、いろいろ手を染めていたのですけど、やっぱり大学学部時代のそれなりに楽しかった日々に比べればどこか毎日の精彩を欠いていたように思います。 こんな毎日も渡航までのあと2ヶ月で終わり。もうすこしだけ我慢です。
コンピュータが得意だったのでそれ関連のアルバイトで収入を得ていたため金銭的には現状で不安を持つことは無かったものの、やはり仕送りももらわずに北欧へ留学するのは今ひとつ不安がぬぐえない。ヨーロッパらしく入学金も授業料もほとんど掛からないのは節約生活に身を捧げるつもりだった私には又とない僥倖でしたが、新たな地で新たな生活を開始させるのは何かと物入りな気もします。 今では居酒屋に行く回数も減らし、家で毎日飲んでいたビールやウイスキーの量をほぼ禁酒というレベルまで減らしました。 地道な節約生活はこれからも続きますが、とりあえず肩の荷が一つ下りたのかな、という感じです。
アメリカとかイギリスみたいなキラキラしたところじゃないですけど、楽して修士卒の肩書きがもらえる上、楽しそうな欧州留学が実現できるならこんな決断もありなのでは。