4年目を迎えた

地震のない国へ移り住みしばらく経つ。地面は揺れず、寝る前にキャンドルを灯したってそれが倒れることはない。

ヨーロッパでは一部を除き地震自体が少なく、またエストニアは安定陸塊の上に位置しているため地震を体験したことのある人自体がすくない。生まれた時から地面の揺れを体感してきた日本人にとっては不思議な感覚だ。

先の大震災が起こってから3年が経つ。すでに瓦礫の山は除去され、関東で測定される放射線の量は震災発生前の数値を下回るようになった。多くの人々の努力が復興を推し進め、たくさんの深い創痍は着実に回復に向かっている。

私自身は東北には縁もゆかりもない。仙台に住む友人が一人いるだけでそれ以外に思い当たるつながりは無さそうだ。それでも日本国民の一員として4年目の日常を一緒に歩き始めたいと思う。

震災によって失われた多くの御霊とそのご遺族の方々に対し、深く心から哀悼の意を表します。合掌。

日本赤十字社・東日本大震災義援金受付