デスクを特注した
私は家で仕事をすることもおおく、作業用のデスクがどうしても必要だ。横幅がおおきい方が使いやすいと信じていることもあり、IKEAやニトリで買った安っぽい合板をつかったデスクは天板にディスプレイみたいな重たいものを載せっぱなしにしているとどんどんたわんでしまう。とくに幅180cmもあるようなデスクではその反り方はすごいものになっていた。引っ越しの時にデスクから脚をとりはずし、天板を床にふせておいてみると如実にわかる。床と天板が密着できないのだ。
丈夫で長持ちするデスクとして使えるかな、と思いunicoで買ったダイニングテーブルをしばらくつかってみた。たしかに頑丈だし元々の用途からして飲み物なんかをこぼしたって拭き取れば当たり前のようにもとどおり。サイズも大きい。やっとちょうどいいデスクがみつかったかとおもいきや、天板の裏には補強するための梁のようなものがあり自分の脚にあたるのだ。わたしは脚をくみながらチェアにすわったり、座面の上であぐらをかいたりするので膝や腿が当たってしまい、痛いのだ。我慢してつかってみることも考えたが、あまりにもつらいのでデスクを買い換えることにした。不要になったダイニングテーブルはトレジャーファクトリーというリサイクルショップに連絡したらすぐ翌日に持ち去ってくれた。5000円での買い取りになったので、粗大ゴミとして廃棄するよりましな選択ではある。完全に金の無駄でしかない買い物だった。勉強になったと思うしか無い。インドあたりでぼられるのとは違い、これは自分だけが悪い。
そこらへんの家具屋で売っているPCデスクは奥行きが狭い。ダイニングテーブルはシンプルで丈夫なものが少ない。いろんな家具屋を巡り巡った結論として、結局わたしはかなでものというお店でサイズを指定して購入した。メジャーで部屋の間取りに合うようなサイズを指定し、天板も薄くて丈夫な素材を選ぶ。安っぽい家具屋チェーンでおなじみの木くずを固めたみたいな合板ではなく無垢材を。天板のサイズは150cm x 75cmにこの大きさの天板を持ったデスクなりダイニングテーブルを探すのはほとんど不可能だろう。最初からこうしていればよかった。
五日ほどで中部地方から天板と金属の脚がとどく。天板はかなり重たいが、組み立て自体は簡単なもので、10分もあればすぐおわる。置きたかった場所に設置し、iMacとペットのエビを飼っている水槽を設置したら完了だ。なめらかに加工された天板からにはほんのりと木の匂いがしている。かなりちゃんと作られているようでとても堅牢な雰囲気だ。みためは華奢なのにこの素材感はかなりよさそうに思える。ああ、何度だって思ってしまう。最初からこうしていればよかった。
デスクはチェアに比べてあまり熱心に吟味されていないような気がするが、そうは言っても体に触れるデバイスの一つだ。多少たかくてもちゃんと気に入る一品を選びたい。
エビが入っている水槽のライトがついてないので真っ黒の立方体が乗っているみたいな写真になっている。