釧路にいってきた 2
前回釧路に行ってからそれほど時間は経っていない。前回いったときの記事に書いたとおり、釧路には街自体の観光名所がたくさんあるわけではないものの、ここは食事が異常においしい街である。ローカルグルメも定番の寿司も、そばもチキンも釧路特有の名物があり、とりあえずここで食べるものは大抵なんでも旨いというのだからすごい街だ。前回行きたかったけど行けなかったお店を攻略したろと思い、改めて再訪することにする。
前回泊まったラビスタ釧路川にまた泊まる。一人で来たのにベッドが二つある部屋にアサインされた。たまにこういうことがあるが、こういうときはとてもうれしい。荷物をベッドの上に広げられるので部屋はとても広く使える。今回はラビスタ名物の最高の朝食には申し込まない。空腹は有限のリソースなので今回の旅行中はそれを浪費するわけにいかない。食事が目当ての旅ではホテルで食事をとるのはおろかな判断だ。
ドーミーイン系列のホテルは泊まる部屋も天然風呂も最高で、最安系のビジネスホテルよりは高いものの、たまにいく旅行なら許せるくらいの料金になっている。このご時世だからか、公式サイトからの直接予約はかなり安くなっていた。宿泊している人の数も、みたところかなり少ないようである。ウィンタースポーツの名所というわけでもない道東においては、2月なんて完全なるオフシーズンだ。コロナ禍でなくてもこのようなものなのかもしれない。
釧路の街には雪が現れていた。豪雪地帯でもなく気温も氷点下を下回ることは少ないようで、日中に雪は少し溶けて夜間にまた氷結するというサイクルを繰り返す。その結果、道路の至る所に表層部がつやつやになった状態の氷が覆っていて、コートのポケットに両手を突っ込んだまま歩くことはなかなか怖い。降り積もったばかりの雪を踏みしめるのであればさして滑ることもないが、中途半端に溶けてしまうと途端に道路は歩きづらい。地元の人であろうおばさんに「手ぇだして歩かないとあぶないよ!死ぬよ!」と注意された。歩き方からして雪国ビギナーであることを露呈していたようだ。
野良ネコは雪の上を危なげなく歩いている。安定した四足歩行の強みを見せつけるように私の前を横切っていった。
さて、今回は特に観光もせず、リモートワーク的に仕事をしながらローカルグルメをかたはしから制覇していくことを目標にしていた。40日前に釧路に来たときに食べた竹老園やイズミヤは残念だけどおいといて、まだ未体験のお店を回る。ミレニアル世代らしくコト消費をしていこう。
前回食べられなかったピレネのスパカツ、なごやか亭の回転寿司、カレーショップ インデアンのハンバーグカレー、魚っちの魚醤ラーメン、ジョイパックチキンのフライドチキン、という感じでいつか行こうと思っていた有名なお店を巡った。
どこに行ってもまた別のおいしいものに出会える街で、結局今回も行きたかった店の完全制覇は失敗に終わってしまった。3回目の釧路旅行を計画しなくてはならない。わたしは今回JALのマイルと交換した特典航空券で釧路に降り立ったが、関東からも関西からもLCCが就航しているので気軽においしいものを摂取し、軽率にQOLを向上させることができる。イギリスに生まれていたらできない芸当なので、せっかくならこの国に生まれた幸運をエンジョイしよう。
体重は2キロ増えた。