ケネディ大統領遭難の地にいってきた
ダラスフォートワース空港はワンワールドアライアンスのユーザーならなじみの深い場所かもしれない。アメリカン航空の拠点の一つで、JALも就航している。南北アメリカへ東回りで向かうときに乗り継ぎで使う機会も多い。この空港はその名の通りダラス市とフォートワース市の中間にある巨大な空港で、アメリカ国内でも第5の都市圏を構成している両市の、そしてアメリカを代表する一大航空拠点だ。とはいえダラスはオフィスビルが立ち並ぶ商工業都市で観光目的で訪れる人はおおくない。そんなダラスの中であえて一番の観光名所を挙げるならもちろんケネディ大統領が暗殺された場所といえる。観光名所と称していいのかはわからないが、事実この街にやってきた訪問客や長時間のトランジットで暇をしている乗客たちがひっきりなしにやってくる。
ダラス空港に到着して入国審査を終えたら次のフライトのゲートに向かうのではなく普通にアライバルゲートに向かおう。世界三位の敷地面積を誇るダラス空港は猛烈に広く(空港面積だけで言えばマンハッタン島より大きい)歩くのには難儀するが、ターミナル間を結ぶバスに乗れば空港とダラス市街地を結ぶ鉄道に乗れる。検札も改札もないが、駅には券売機があるので切符を買おう。片道3ドル。24時間乗れる乗車券が6ドルなので24時間以内に空港までまた戻ってくるなら後者のほうが得だ。
アメリカの郊外らしい風景の中を列車は飛ばしていく。かなり距離がある。列車にのって50分ほど。半日つぶすくらいの余裕はあったほうがよさそうだ。
West End駅で下車したら歩いてすぐ。現在は市民の声と寄付によってきれいに整備された広場になっている。ケネディ大統領が撃たれた地点の道路上には×印がついている。写真を撮っている人も多い。資料集というかグッズというか、そういったものを扱っている人も近くにはおり、観光できたと思わしき女性ふたりに解説していた。
ザプルーダーフィルムでしか見たことないが(みんなそうだろうけど)、ここが現職の大統領が撃たれ、ジャクリーンが発狂し、シークレットサービスが身を挺して守ろう車に飛び込もうとしていたのだと思うと、すこし怖いようななんとも言えない変な気持ちになる。ここを車で通るときは緊張しそうだ。
狙撃犯がいたとされる場所には当時のまま建物が残されており、現在はSixth floor museumとして博物館になっている。最終の入館時刻を過ぎていたため今回は入れなかったのだが、ダラスに来る機会は今後もあるだろうしまたそのとき来てみたいとおもう。18ドルもするので安くはない。