改宗してRealforceのキーボードを買った

5年ほど使ってきたMicrosoft社製のSculpt Ergonomic キーボード(過去記事)が、チャタリングを起こすようになってきた。何万円もする高級キーボードというわけでもないし、キーボードを毎日さわる仕事をずっとしてきた(購入から今までの期間のうち半分は家におらずノートPCのキーボードだけ使っていたけど)んだからある程度は仕方ない。とはいえもうちょっと長持ちしてほしいなという気持ちである。

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購入当初はこんなケッタイなキーボードで文字入力なんかできるのかなと思っていたのに、いまではそのハの字型がやや体の大きい自分にとって快適で仕方なく、今度も同じものを購入しようかとネットで調べてみると、このMicrosoftのキーボードはすでに終売で在庫限りとなったらしい。Microsoftの別のブランドラインとしては似たようなキーボードは売られているものの、個人的に不要なテンキーつきの巨大なものしか発売されておらず、泣く泣くどこか別のキーボードに改宗することにした。

Microsoftのキーボードを使う前はHHKBをつかっていた。これもまた10年くらいつかっていたし、無線化されたり静音化されたりという改良が加わった新商品がいくつもでている。配列は独特だけどふつうにもう30年とか発売され続けているベストセラーなので将来にわたっての入手性についても心配しなくてよさそうだ。しかしHHKBをすでにつかったことがあるならまたあえて買わなくてもいいなという気もする。世界にはもっといいキーボードがあるかもしれないし、それを知らないままでいるのはもったいない。

前職の同僚がRealforceというHHKBと双璧をなすようなキーボードを使っていたことを思い出した。エンジニアとして働いている人が日々使ってるキーボードを選んでおけばそりゃあ間違いはないだろう。同僚にはKinesis Keyboardを使っている人もいたが、それは大いなる間違いの可能性が否めないので今回は見送ることにする。

Realforceキーボードは実店舗だとビックカメラでしか売っていない。わたしはヨドバシ派なので嬉しくない。オンラインなら楽天でも売っているし、定期的にセールをしているのでそのタイミングを狙えばだいぶオトクに購入できる。わたしはプロパーで買ってしまった直後に楽天でポイント10倍のセールが始まったので嬉しくない。3500円分余計に支払ってしまったというつらい現実は私の心をしめつける。呼吸が浅くなり不安で落ち着かなくなり、苛立ち、悲しみ、怒り、焦り、無力感で塞ぎ込んでしまった。

というわけで新しいキーボードが導入された。自宅にいるときはほとんどすべての文字をRealforceで書いている。有名な商品なだけあってプロダクトの品質としてはなんの問題もない。色も白くてなんだかかっこいい。無線接続のつなぎ先を簡単に切り替えられるのも便利だ(この機能がついていないMagic Trackpadは猛烈に不便である)。

まだ使い始めて日は浅いが、できればこれまでのMSのキーボードよりも長持ちしてくれるといいなと思う。素敵な商品だし、なにより3500円分もの莫大なポイントを受け取り損なってしまったのだから。