射撃を始めよう!

過去何度か(ここここを参照)銃を撃つ機会がありました。こういった所謂「装薬銃」は普通に怖いのであんまり積極的に撃ちたいとは思いません。ですが射撃自体はスポーツとして面白く、もうちょっとコストがかからなければハマってしまいそうだなぁと思っていました。

もうちょっと怖くない、それでいて射撃の面白さを味わえる絶好の選択肢として、エアライフルエアピストル があります。オリンピックの公式競技にもなっているれっきとした競技射撃であるこの2つは、火薬の代わりに高圧空気で弾丸を発射します。日本でもサバイバルゲームで用いられるあのエアガンとは違い、頭に当たったら死ぬ レベルの威力はあるので日本では免許を取得しないと所持することはできません。

練習には エストニア陸軍の射撃練習場 を使っています。射撃ができる場所はヨーロッパであってもそれほど多くなく、初めて実銃を撃ったTondi Shooting Rangeは普通のお店なのでクッソ高いのです(一回20ユーロとか!)。それでダメもとで訪ねてみたMänniku訓練場は、なんと無料で練習させてくれます。私の住んでいるタリン市の市街地からは結構離れている上に、無料の市バスでは最も近いバス停からでも数キロあります。学生料金で70セントの電車か1.8ユーロの有料バスに乗ってタリンから出発→途中で下車がわかりやすいルートですが、この時期のエストニアは太陽が降り注ぐ絶好のハイキング日和が続くこの世の天国みたいな気候です。せっかくなのでその最寄りのバス停から歩いて射撃場まで通っています。道は舗装されていますが、民家も殆ど無い直線道路なのでサイクリングやローラースケートでスイスイ進むエストニア人たちにすれ違ったりも。

陸軍射撃場についたら受付で名前を書いてエアピストルの練習がしたい旨を伝えると簡単に通してくれます。よくわかりませんが、おそらくこの場所にアジア人がきたのは相当めずらしいことなんじゃないかなと思います。初めて来たときに迷彩服を着た30歳くらいの軍人さんに「練習ならいつでも来ていいからね」と言ってもらえたのはとっても嬉しかった!

長い廊下のつきあたりが10mエアピストルの射撃場。この他にも50m射撃場や300mの遠距離射撃も可能です。いつ来ても誰もいないこの練習場を、貸切状態で一人で紙の的にパンパン撃っていきます。まだまだヘッタクソなんですがこれがおもしろい!日本では射撃競技の規制が非常に厳格なため、免許をとるまで体験することはおろか、人の銃に触れることも叶いませんが、ここエストニアではこのような割と緩やかな銃文化のおかげで気軽に練習が可能です。

今では自分の銃を購入し、行ける範囲で練習に行っていますが、問題は帰国時にこの銃をどうしようかという問題。これに関してはまた次回。